サポート体制

Support System

企画・開発を支える技術開発・支援業務は、お客様のニーズに対し、総合力を持ってお応えいたします。天然物専門メーカーならではの経験と、文献調査・素材探索・製剤技術研究・分析研究などから得られる知見は、優れた商品開発の中核を担い、様々な製品の試作・規格化を行います。

1. 技術開発(試作・分析)

昭和30年代(1955~)より、大手医薬品メーカー様への製品および原薬納入の経験を通じて、技術の向上に努めてきました。工場設備と同様の試作機を有しており、お客様との打合せを通して、ご要望を伺いながら開発を進めます。
天然物の有効成分を余すことなく活用するために、流動層造粒機・凍結乾燥機などを用いた試作技術と、高速液体クロマトグラフ(HPLC)などによる分析技術を融合させて、オンリーワンで人に優しい製品開発を目指しています。

最良の抽出条件を選ぶために
抽出をする上で、どのようなサイズの生薬を選択するかは非常に重要であり、より良い抽出効率が得られる条件を選択します。次に、その生薬の性質を存分に引き出す抽出条件を探索します。抽出条件とひとことで言っても、抽出溶媒や量、温度、時間、ろ過方法など、さまざまな選択肢が存在し、品質に影響を与えます。適切な条件を選択するには、抽出実験ができる試作設備と品質評価ができる分析設備が欠かせません。当社は、この様な試作設備と分析設備を併せ持ち、試作と分析をスピーディーに行い、適切で特徴ある抽出条件を探求しています。

製造方法の検討と小規模試作
抽出工程以降も、実際に生産を行う工場設備に移行させるには、さらに検討を重ねる必要があります。
小規模試作とは、移行前に行われる製品化のための非常に大切なステップです。工場設備を想定した試作機を用いて、原料においては抽出から濃縮、乾燥の試作、製剤では流動層造粒の試作を行うことが可能です。

使用機器
抽出器(1~10Lフラスコ)、濃縮器(ロータリーエバポレーター)、流動層造粒機、凍結乾燥機、高速液体クロマトグラフ(HPLC、3次元HPLC)など

試作可能なもの
医薬品原料・食品原料 チンキ、流エキス、軟エキス、乾燥エキスなど
一般用医薬品・健康食品 細粒剤

2. 文献調査

蓄積された経験と知識を活かし、天然物に関する文献を調査しています。医薬系の学術誌や書籍などの調査から得られた情報を独自のデータベースで管理しています。その範囲は国内だけでなく、中国や欧米などの海外にも及び、これらの蓄積された情報は当社の販促資料の作成、お客様からのお問い合わせに対する回答や、新しい製品の企画のご提案などに活用しています。

3. 素材探索

有効性の高い素材を探索するため、文献調査に基づいて産学連携を行うなど、新たな知見の検討を行っています。
主な実績として、美肌素材としてパフィアエキスパウダーのコラーゲン合成促進作用や、紅景天エキス末Rの色素沈着抑制作用、ロコモ対策素材として筋骨草エキス末の骨粗鬆症および関節炎改善作用などを見出しており、製品の展開や機能性表示食品の開発にも取り組んでいます。天然素材の有効性評価に関する成果は、学会発表や学術雑誌への論文投稿などを行ってきました。
また、安心してお使いいただける素材をご提供できる様に、文献などによる安全性の確認を行っています。

4. 薬事申請

製造記録・試験記録を基に医薬品の製造販売承認申請に必要な書類の作成・点検を行っており、厚生労働省あるいは都道府県への申請など、医薬品、医薬部外品の製造販売承認を取得や変更するための手続きも行っています。行政からの疑義照会についても、迅速な対応に取り組んでいます。
これまで300品目以上の漢方製剤・生薬製剤の承認を受けてきた実績と豊富な経験、知識やスキルにより、新規製品の企画開発から承認取得まで一貫した対応が可能です。
必要に応じて、製品企画段階における医薬品等の承認前例調査や、申請区分に応じた処方設計のご提案、事前の行政相談も行っています。また、企画・設計等をご提案した製品について、承認申請書や添付資料の作成代行も行っています。当社医薬品原料が配合された製品の承認申請の際には、行政からの疑義照会対応・回答等でお手伝いします。

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